AR眼鏡をコンポジット成形に活用
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ドイツのFraunhoferが、AR眼鏡を使い、プリプレグのプリフォーム、ハンドレイアップの補助をしてくれる技術を開発したとのこと。Fraunhoferはドイツの研究機関で、先端材料の開発、プロセス開発にも力を入れています。
AR眼鏡とは
ARとはAugmented Realityのことであり、日本語では拡張現実と訳されています。使ったことはないので、いつか使ってみたいと思いますが、イメージとしては、トニー・スタークがアイアンマンの中から外を見たときに、データが表示されるような感じでしょうか。観光スポットで、道案内やスポットの説明をしてくれたりもするそうです。
文字通り現実に、もう一つ画面を出すことで拡張し、補助的な知識をインプットしてくれるものです。
AR眼鏡のコンポジット成形への活用方法
記事のなかでは、積層中に手順書を見たりしなくてもよくなる、というようなことが書いてありました。要は、作業者が間違えないように、サポートする機能がメインなようです。確かに、例えば100プライ積層したりするときは、次の積層角度は何だっけ・・・となることがあります。そのようなときに、次は+45度、みたいなのが配向角の矢印付きで表示されたら、間違えにくくなります。
さらに、何か成形するときに、カットパターン、積層場所などの指示もしてくれて、作業者の作業効率を向上させてくれるそうです。展示会などで試着できる機会があれば、是非試してみたいです。
最後に
はじめにこの記事を読んだときは、なんじゃこりゃー、という感じでしたが、時代が進むにつれ、このような技術がコンポジットだけでなく、町工場などにも溢れる時代が来るのかもしれません。ソフトウェアとハードウェア、どちらも開発を進める必要がありますね。
ハードウェアに関しては、メガネは軽くて丈夫に越したことはないので、CFRPの出番かもしれません。
一方で、自動積層技術なども進化しているので、人が積層する場面は減ってくるのではないかとも思っています。より精密な、人の手でしか賦形できないような時に出番が来るのでしょうか。引き続き、関連情報はウォッチングしていきたいと思います。